top of page
  • 執筆者の写真karasora

karasora流イラスト等のネタの出し方

イラストを描く時、物語を考える時、

何から考えればいいの?

そもそもどうやったらいいの?

という疑問を持った方にせめてヒントになればと思います。


—————————————————————————————

1:何を描きたいのかを決める

「そもそもそれが見つからないんだよ」って人も多いかと思います。

そこでやるのが


単語をひたすらに並べます


・モニター ・スピーカー ・カード ・鍵 ・コイン

・コップ ・はさみ ・ゲーム機 ・ゴミ箱 ・時計


目の前のもの、頭に浮かんだもの、なんでもいいので紙に片っ端から単語を羅列させます。

二次創作ならそのキャラも一緒に書きます。


・ピカチュウ ・カイリュー ・ヤドラン ・ピジョン ・コダック

・コラッタ ・ズバット ・ギャロップ ・サンダース ・メノクラゲ


ただ、ここで「ペン」を使ってください。

絶対に消せないものを使うことをお勧めします。

誰かに見せるものではないので誤字も問題ありません。

「消せない」と言うのが重要で、ボツが出ても消せずに残る、

今はボツでもいつかは使えるネタになる可能性が十分ありますので、

消せないことをメリットにしましょう。


描いててもアイデアが浮かばないなら紙いっぱいを目処に一度手を止めましょう。


—————————————————————————————

2:単語と単語をつなげてみる

紙いっぱいの単語から幾つか選び、繋げてみましょう。

単語はとりあえず目についたものを2〜3個抜粋します。


・ピカチュウ+スピーカー=ピカチュウが音楽を聴いている

・コダック+ゴミ箱=コダックがゴミ箱に入ってしまった

・カイリュー+はさみ=置いてあるハサミを怖がるカイリュー

・コイン+時計=見た目はコインだけど実はコイン型の時計


等々……

思いついた簡単なシチュエーションを別の紙に書いていきます。

「コイン+時計」はデザイン案としても考えられます。

または「コダック+ゴミ箱」を「コダック型のゴミ箱」と言ったデザイン案にもなります。

(ちょっと可哀想かな……)


この段階でラフも一緒に描いてみるとイメージが固まり安くて

いいかもしれません。


自分のスケッチブック内の

イラスト案出しのページです。


2018年の夏コミで企画に誘って頂き、

その企画用のネタを出している時のものです。(ジュプトルやジュカインのも混じってますが)


イメージ自体は早く決まったので

ほとんど絵のラフが多くなりました。—————————————————————————————

3:シチュエーションの内容を掘り下げる

先ほど出た案の「ピカチュウ+スピーカー=ピカチュウが音楽を聴いている」

こちらを掘り下げてみましょう。


再度連結させる前の単語に注目します。

ピカチュウという単語からは何が連想できるでしょうか?


・電気 ・ネズミ ・発電 ・素早い ・可愛い ・赤いほっぺた

・ギザギザ ・黄色 ・大きい耳 ・ピカ


スピーカーの単語からも連想できるものを書き出しましょう


・音楽 ・音量 ・爆音 ・音波 ・響く ・出力端子 ・ヘッドホン

・機械 ・網目 ・低音 ・リズム


新しく出てきた単語を選び「ピカチュウ+スピーカー」に足していきましょう。


・ピカチュウ+発電+スピーカー+リズム

「ピカチュウが自分の電気でオーディオを動かし、スピーカーから音楽を流してリズムに乗っている。」


単語を掘り下げたことで、ただピカチュウが音楽を聴いているだけではなく、

シチュエーションの詳細がはっきりしてきました。

詳細がはっきりすることでピカチュウがどんな気持ちなのか、

どう言った状況なのか場面が明確になってきました。


本当ならこの回で出てきた単語をさらに掘り下げるとより方向性がはっきりするので、

できるならとことん掘り下げることをお勧めします。


—————————————————————————————

4:シチュエーションに対する問答

最終段階、ここで世界観の詳細を確定していきます。

前の段階で決まったシチュエーションに「なぜ?」と問いかけをしていくことで、

自分でも見えてなかった世界観の不確定要素を掘り下げ、世界観の確立をしていきます。

ちなみにこれを物語やキャラ作るときにやると架空だけどリアルな「説得力」が生まれ、深いものになります。

これ本当に断言できます。

ぶっちゃけ就活の自己分析でかなり役立ちます。


例:「ピカチュウが自分の電気でオーディオを動かし、スピーカーから音楽を流してリズムに乗っている」

Q:何で音楽聴いてるの?

A:それはピカチュウが音楽好きだからYO〜

Q:何で音楽好きなの?

A:ピカチュウのトレーナーが音楽好きで真似してて好きになったんだYO!

Q:何で真似しようと思ったの?

A:ピカチュウはそのトレーナーが好きだからYO!

Q:そもそもピカチュウ何聴いてるの?

A;ポケモンのアニメのOPじゃねーのYO?

Q:何でそう言い切れんの?

A:だって「あいやいや!」のポーズとってるし「アローラ!!」聴いてるでしょーYO?

Q:「アローラ!!」好きなの?何で?

A:そりゃアローラ出身のピカチュウだからYO!

Q:ところでピカチュウのトレーナーってどんな人?

A:いつもYOYO言ってるスカル団だYO!

Q:……あなた?

A:そうだYO

Q:ピカチュウがスカル団のコスプレしてるのそれが原因か…

A:なんか不満そうだYO?

Q:最後むちゃくちゃじゃん?

A:スカル団コスプレピカチュウ可愛いじゃんYO?

Q;ところでピカチュウ何匹いるの?

A;3匹だYO! ♂が2匹 ♀が1匹だYO!

Q:何で♂が2匹、♀が1匹?

A:アニメのスカル団三人だからだYO みんな仲良く踊ってるYO!

Q;いいじゃなッスカ!


ということでさっきまでなかった「スカル団衣装のピカチュウが3匹」と言うことが判明しました。

イラストに入れる要素をまとめ、思いついたことも一緒に記入ましょう。


・ピカチュウはスカル団のコスプレをしている

・ピカチュウは♂が2匹、♀が1匹。

・3匹のピカチュウはアニポケのスカル団三人をイメージした衣装を着ている。

・ピカチュウは自分の電気でオーディオを動かし、音楽を聴いてノリノリで「あいやいや」のポーズとってる。

・聴いているのは「アローラ!!」

・足元に「アローラ!!」のCDケースが落ちている。

・トレーナー(スカル団)の趣味でスピーカーのデザインも毒々しい(ドクロとか)


これに加えて


・ピカチュウたちのいる場所はスカル団のポートタウン

・ピカチュウ達はポートタウンでライブをしている


と言う風にどんどん発展させていきます。

ここまでくると背景に何があるのか、ピカチュウ達が何処で何をやっているのか明確になったかと思います。

しかし細かいところに目をつけるとまだまだ掘り下げが可能ですし、

掘り下げた分だけ小ネタを仕込むことも可能になります。

小ネタは世界観をより深く演出し、同時に説得力を生むことができます。


先ほども書いたように、この問答形式は漫画などの物語にも適用することができます。

キャラ一人一人にこの問答をするとキャラごとに物語が一つ以上できてしまう程の情報量が得られることがほとんどです。


以上karasora流ネタの出し方でした

最後までお読みいただきありがとうございました!

閲覧数:204回0件のコメント

最新記事

すべて表示

液タブと板タブ、どっちがいいの?

デジタルイラストに手を出したい! でもその絵を描くのに必須と言って良いほど重宝するペンタブレット。 でもペンタブレットも種類が多く、 最初は価格のこともあって「板タブ」を使う人が多いかと思います。 でもたくさんの意見を見ていると「板タブ」を使っていると「液タブ」にやっぱり移りたいという意見が多いです。 しかし板タブを使用していた人が液タブになった時、半々で以下の意見に別れることが起こります。 ・や

bottom of page