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  • 執筆者の写真karasora

「石花の心奥-上巻-」後書き


この度は当記事をご覧いただきありがとうございます!


このページは漫画「石花の心奥-上巻-」の後書きになります。

ネタバレも存分に含まれますので、本編を既読後に見ることをお勧めします。


まだ読んで無いよと言う方はpixivに30Pまで公開しておりますので

是非ご覧いただけると幸いです。





この物語は皆さんもご存知の人気ゲーム

「ポケモン不思議のダンジョン空の探検隊」の世界を元に制作しました。

プレイしたことない方は是非チェックしてみて下さい!


ここから本題

 

もくじ



 

●あとがき

まずこの作品の印象として抱くのは「あまり見ない組み合わせ」だと思います。


ヤミカラスは一定の人気があるのでともかく、

ガバイトにおいてはガブリアスの方が圧倒的に知名度も人気も高い。

しかも主人公ポケモンが定番の「御三家、ピカチュウ、ブイズ、伝説、映画の主役ポケ」に一切関わらない需要が未知数の組み合わせです。


他にも自分はジュプトルが主人公の作品を描きました。

そっちの作風的にできない内容と結末だったので新たな主人公を用意しました。


今作のテーマは「裏切り」と「すれ違い」

すれ違ってすれ違って……やっと噛み合って動き始めた歯車も

誰かが少し手を加えたことで簡単にズレてしまう…

ズレたまま無理に動かそうとして壊れてしまうかもしれない…

そんな作品が描きたくて生まれた作品。


「世界がそれを強要する」

作中何度も出てくるこの文が今作のキーになります。

彼らの歯車をズラしに来るのは「誰か」ではなく「世界」

でも「誰か」がズラしたと感じることが多いかもしれません。

なぜならズラしにくる「敵」が存在しているから。

でも本当にそれが原因なのか?

確かに最悪な状況にするのは「それ」かもしれない。

でもきっかけはたくさん存在するかもしれない。

2周目を読むと答えが変わるかもしれないし、変わらないかもしれない。


この作品が完結した時に

「何が歯車をズラしたのか?」その読者の答えを聞けたなら最高です。

同人の本にここまで考察する人は余程の物好きか基本いないと思いますが

そう言う意味でも今作は色々チャレンジしました。


まだまだ先は長いですが、お付き合いいただけたら幸いです。


余談ですが、ガバイトが主人公というのは突発的に思いついたわけじゃありません。

昔描いた漫画で出す予定だった「ガブリアス」の設定だけ考えたものを

風呂敷を広げて形にしただけです。

かなり昔に没キャラ案としてガブリアスの設定と、

スケッチで描いたイラストをTwitterへ何年も前にアップしたこともあります。

多分ネタバレになる可能性があるのでここには載せません、ごめんなさい。


ここから先は"あとがき"というより

小ネタになりますので興味がありましたらどうぞ。

 

●ガバイトについて


彼のキャラ付けにあたってのテーマは「虚無」です。

本編の彼はとにかく感情表現が乏しく、

他者に対しても無関心です。


ただし「石」が絡んだら時だけ別ですね…




今作の本編では触れてませんが

強すぎて孤独になったという過去があります。


これ単純に漫画で描くの忘れてただけなんですが

「最強と最弱がコンビを組む」って触れ込みにしたかったのであらすじで無理やり紹介しました(力技)


彼の過去を簡単に説明しておくと…


彼は「フカマル」の頃から異様に身体能力が高く、

一族のリーダー格のガブリアスにも負けてませんでした。

その強さから頼られることも多かったのですが、

その分リーダーやその側近的なポケモン達からは「自分たちを脅かす存在」と

畏怖され強く警戒されてました。

ある日、リーダー格のガブリアス達と食料や生活における不平等極まりない彼らのルールに嫌気がさしたことで いざこざが発生。

一匹のフカマル(ガバイト)が一族トップ層のガブリアス達を再起不能にしてしまう事件にまで発展することに。(この時にフカマルはガバイトに進化する)

その後、この事件をきっかけにリーダー格からの報復と、

それに巻き込まれることを恐れた周りからも距離をおかれた挙句に

一族を追放されます。


ちなみに彼は「口角を上げる」といった笑いに関する表情が変わることはNGにしてます。

理由は上記のガブリアス達の報復と仲間だと思ってたポケモン達に距離を置かれたことで

心がやられて無表情になったからです。

フカマルの頃は表情豊かで元気のいい子供という印象です。


また、彼が「宝石」を集めるのも種族としての習性もありますが

「寂しさを紛らわす」意味合いの方が強いです。


基本リアクションが冷たいのでドライな性格に思われがちですが、

フラベベを守って戦ったりと彼は意外と立場が弱い子に優しかったりします。



 

●ヤミカラスについて

ヤミカラスのキャラのテーマは「愚者」。

選んだ道は常に薔薇。

頑張るものは全部空回り。

それでも道があると信じて頑張る子。


自分から気づかず薔薇の道へ行く愚者であり、

進んだ道が薔薇だと思ってない、

感じてすらない愚者です。



どーでもいいことですが、愚者はタロットでは「0」

「0=無」なのでガバイトのキャラテーマである「虚無」との

関連性をこじつけで持たせました。


今回の話を描くにあたって味方サイドではどのポケモンにするか

一番最後に決まった子です


フラベベより後に決定した子で、

更にはキャラ設定の方が先に出来上がりました。

もっと言うと、

先に物語に必要な設定だけ決めてからヤミカラスに決まった感じです。


ヤミカラスにした理由としては

・光ものが好き

・進化系がダイパで初登場


上記のようにガバイトとの共通点から決定した子です。

ヤミカラスになるにあたって、ガバイトのパートナーとして元々決めていた設定に加え

キャラ設定してったら思ってた以上にがっちり設定が完成しました


全部は絶対に描けないし、先のネタバレにもならないので小ネタ程度に下記に公開

ながい……


ヤミカラスの設定を作ってたら町の設定も固まっていって一石二鳥でした

町の設定は元々ある程度固まっていたのですが住んでるポケモンの特色も深掘りできたのは収穫です。



「ひかりの石」の設定も彼から思いつきました。

「ひかりの石関係ないじゃん」と思う方多いと思いますが、ちゃんと理由はあります。

上巻では「ガバイトの危機を脱するためのアイテム」として活躍させました。

(ただ漫画でどうして助けになったのか説明できなかったのは単純に私のポカです)


「ひかりの石」はこれだけのために入れた設定じゃありません。

むしろ上巻での扱いはおまけで、本番は次の話からです。

ただ、抽象的なものなので、「あ、これがやりたかったんだな」程度に

思ってくださったら幸いです。



 

●フラベベについて

この子は設定自体はあまり練られてません。

物語自体にはあまり関わらない子なので。

何より赤ちゃんだし…


どっちかと言うと進化後の方の設定ばかり決まってます。(※石花の心奥では進化後は出ません)



まずこの子はまだ赤ちゃんなのでしゃべれません。

この子が喋れないことが後々とあるキャラに多大な影響を与えることになります。


赤ちゃんではあるのですが、

実は戦いのポテンシャルは凄まじかったりします。

ポテンシャルの件は物語を読んだ人にはある程度察して貰えてると思います。

漫画にでたボーマンダもオニシズクモも

ガバイトへのダメージを入れることは出来ませんでした。

オニシズクモは確かにガバイトを捕えることには成功しましたが、

実はダメージ自体は一切与えられてません


最後のガバイトが少しボロボロだったのは全部彼女の技によるものです。

ただ、"ひかりの石"で無理やり引き出した力だったので一切制御できず、

技を放った本人も気絶してます。



フラベベを出すきっかけは「あとがき」で触れたガブリアスの設定に

この子が成長した姿のフラエッテがいるからです。



 

●オニシズクモについて


この子は本来は「ボーマンダ」の立ち位置にいた子で

実はガバイトに瞬殺される予定でした。


「石花の心奥」は本当なら上下巻の2部構成。

しかし2巻じゃ足らないとなり、上中下の3部構成になりました。


上巻でやりたかった結末が中巻になってしまった…

そうなると上巻にもボスとなる存在が必要……オニシズクモ、君に決めた!

っとなったわけです。


でもそうなるとガバイトの強さ照明のためのポケモンが必要。

なら最終進化形で600族(なのかな?)のボーマンダを噛ませにしよう!

ってことでボーマンダが出ることが決まりました。


オニシズクモの設定で追加したのは「ダークライとの関わりがあった」ことです。

その設定を追加した理由は「ガバイトがある程度苦戦する理由付けが欲しかった」から。

ダークライはポケダン空の黒幕中の黒幕。

自分の漫画の中でも彼らは一線を画す強さを誇る集団の設定です。

なので、オニシズクモがダークライ達の仲間ならガバイトが多少の苦戦をしても理由がつけられる。


実際のところ、ダークライ達にも格は保ってもらいたいので

オニシズクモは彼らの仲間の中でも「下の方」という発言をマグカルゴにしてもらいました。


 

●何で本作にキモリ族いないの?

そもそも「この漫画キモリ族いねーじゃねーか、キモリ好きとして恥ずかしくないのか」

と思われるかと思いますが、これにもちゃんと理由があます。

前述したように「ポケモン不思議のダンジョン空の探検隊」の世界をベースにしているということは当然「盗賊ジュプトル」が作品内の世界にも、まだまだ先の時代ではありますが登場します。


しかも前作「ミステリージャングル」も同じく空の探検隊の世界がベース。

つまり本作品「石花の心奥」と世界は繋がっているのです。

そして「ミステリージャングル」の主人公がジュプトル

(こっちのジュプトルは空の探検隊本編の主人公のその後の姿です)


これ以上キモリ族を作品内に増やしたらややこしいことこの上ないという理由から

今回登場は残念ながら断念しました。

おかげで制作にモチベを保つのが最高に難しかったです。



 

●ボーマンダ生きてる?


生きてます。

首を痛めただけです。


 

●フラベベ最後の「光」は何?

オニシズクモとの戦いの最後でフラベベが発したあの巨大な光の正体は

「超特大のマジカルシャイン」です。


ひかりの石をフラベベに当てたことで一時的に潜在能力が覚醒+暴走して

超特大になりました。

ちなみ放たれた超特大マジカルシャインのダメージは全部

一緒に捕まってたガバイトに行きました。


弱点のフェアリー技の強化版をゼロ距離で直撃してピンピンしてるガバイトの打たれ強さも

彼の化け物演出の一つにしました。



 

●今後のダークライ達の出番は?

ダークライ好きの方へ変に期待させるのもアレなので言いますが、


もうご本人の出番あまりないです。


仲間が出ます。

そもそもダークライはポケダンのゲーム本編の黒幕です。

ダークライを倒すのはポケダン探検隊の主人公達なんです。


ガバイト達が倒したらダメなんです。








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