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  • 執筆者の写真karasora

絵が上手くなりたい人へ②

どうもkarasoraです


前回に引き続き、今回も絵の練習方法の話です。

①では絵の基本的な練習法を紹介しました。

①の意図は「絵を描くことを習慣化」するのが最大の目的でした。


絵を描いていくと必ずと言っていいほど「こだわり」というのが生まれます。


でもほとんどの人が自分の「こだわり」に対して

技術がてんで追いつかないでしょう。

ネットが発展した今の時代、絵が上手い人たちの作品が目に入り目が肥えてしまう。

そして意識だけが暴走してしまい技術がない自分に落胆。


しかし落胆にはまだまだまだまだ早い。

「絵を描くのが楽しい」から「絵が上手くなりたい」に変わって

初めてスタートラインに立つんです。


焦らない焦らない、これからこれから


今回はそんな人をターゲットにした「技術面上達」のお話し。


下の◆5項目、記事を別にしてまとめていきます。

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◆練習ではペンを使う  ←今回はココ

 ・消せる線に甘えない

 ・無駄な線を減らす

 ・線は色以上にセンスが出る

 ・失敗したと感じた絵から「思い込み」を認識する

◆憧れの人の真似をする

◆構図とサムネ

◆ちゃんとした漫画を描く

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◆練習ではペンを使う

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○消せる線に甘えない


消せる線に甘えるということは厳しい言い方をすると


「線を雑に描いてもいい」という認識があり、

絵を描くことそのものを「雑」に考えているてしまっているということです。


・ペン入れをして線を消すと物足りない感じになる。

・下書き通りに描けない


これらは間違いなく消せる線に甘えてきた証拠です。

つまり適切な線を引く直感力と表現力がないということ。


大元を辿ったら「画力がない」に行き着いてしまうのですが(あいたたた)

その直感力を伸ばすために


ペンで①で紹介したスケブの使い方をすることです。


ボールペンでもいいですし、つけペンでもミリペンでもなんでもいいです。

とにかく「消せない」ことが重要です。


①でも仄めかしましたが「Hi-Tec-C 05」は本当にオススメです。

pilot製品はインクの出もいいし滑りも良い。

使っていて気持ちがいいです


次はペンで描くことについてより詳しく解説していきます。

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○無駄な線を減らす


ペンで落書きすることの最大のメリットはこれです。

また、不必要な線を引かなくなることで画速も必然的に上がります。


ーーーーーーーーー※注意※ーーーーーーーーーーー

ただ先に言っておきたいことがあります。


一発描きは絶対にしないでください。


マジでこれだけはやめてください。

間違ったバランス感覚で描くことを覚えてしまう恐れがあり、

それが手癖になってしまうと間違ったバランス感覚を「正しい」と思い込み、

間違っていたと認識した後に長年かけて手癖を強制し直す必要が出てきてしまいます。

しかも自分1人では直せないのも厄介なところです。


癖というものは本当に怖いもので

自分は正しいと思って描いていたものが他の人からしたら

「いやどう見たっておかしいよ」と言われても

何がおかしいのかも判別できなくなってしまい、

それを直すのにも膨大な時間を費やし、精神的負担も相当なものになります。


自分の描くものが信じられない、

信じられる物差しが失くなる苦痛は尋常じゃないですし、

そうなってしまっては絵を描くことそのものが苦行でしかなくなります。

本当にやめましょう。


「自分なら大丈夫」もやめてください。

自分を信じることも大切ですが、同じくらい自分を疑うことも覚えてください。

自分を疑うことを覚えた上で着いた自信こそが本当の「自信」です。

自分を疑うことを覚えずに着いた自信はただの「過信」です。

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少々説教くさくなってしまいましたので話を戻します。

ペンで描くと言っても、「一発描きで綺麗な一本線だけ描きましょう」

ということではありません。

下書きの線も全部ペンで描くのです。


ボールペンでも少しは線の強弱は

つけれます。

紙にペン先が付くか付かないかくらいに描けばかすれた線が描けます。


つけペンはより強弱をつけることができます。

というより、強弱つけれるのが

つけペンの強みなので当たり前ですね笑




下書きは弱い筆圧でおおまかな形を描いて、

ちゃんとした線を描く時は太めの線で描きます。

このようにペンで描く癖をつけると、

筆圧の調整の仕方はもちろんのこと、

線の強弱の付け方も体感的に覚えられます。


数日くらいペン縛りで絵を描いてから

鉛筆などの画材で絵を描いてみてください。


「消せない」というプレッシャーがなくなったことで

重りを外した手足のように、するすると線を描けるようになっているはずです。


消せない線で描くことで一本一本の線を大切に意識して描くことを覚えるため、

必然的に綺麗な線を引く癖がつくようになると同時に、

なるべく「無駄な線」を描きたくないという意識からラフの線も少なくなり、

整った絵になります。


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○線は色以上にセンスが出る


あまり認知されていませんが実は「線画」は色以上にセンスを要求されるジャンルです。

なぜなら色は「理論」があるからです。


色彩や配色が苦手としている人でも「理論」を勉強すれば

プロのデザイナーにも引けを取らないレベルにまでなれることは証明されており、

Web業界で絵を描けたりはしないもののアートディレクターやデザイナーをやっている人は

一定数います。


そもそも世間でいう「センスの有無」の線引きは存在していて、


自分の絵の線、色使い、配置、アングル、シチュエーション、エトセトラ……

どこまで言葉で説明できるかがセンスの有無に直結します。

つまり「知識+知識の使い所=センス」になります。


デザイナーやイラストレーターのインタビュー記事などを見るとわかりますが、

第一線で活躍しているプロの人は自分の絵を言葉で説明出来ています。


対して、線にはどこで強弱をつけるかが実は曖昧な部分が多く、

描き手によって、線の強弱をつける箇所が正反対だったりします。


しかし、それでも「理論」は存在しているため、

絵のジャンルによってグループ分けのような感じになってます。



一般的に完成した絵に重要視されるのは「線画<色」ですが、

線は絵の土台とも言えるため、

綺麗な線を描けることに越したことはありません。


他者の描いた線画に着彩をしたことがある人ならわかると思いますが、

線画が綺麗な人の絵に色を塗ると綺麗な仕上がりになったという

経験をした人は多いと思います。


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○失敗したと感じた絵から「思い込み」を認識する


ペンで書けば失敗した線も当然残ります。


多分最初はそれが嫌なことでしょう

だって見えてしまうんだもの!


でもそれは黒歴史ノートと一緒です。

人に見せなければ「あはは〜こんなのもあったあった〜」と

アルバム感覚になります(笑)

ポジティブに捉えるなら自分の絵の成長を観れるというのも

あります。


「失敗から学べるものは多い」というように

失敗したと感じた絵を分析すると「思い込みの形」が見えてきます。


「思い込みの形」とは自分の頭の中に記憶してた形と、

実際の形は違うといった現象です。


しかも100%この現象を避ける方法は存在しません。

万人の人が何かしらの思い込みの形というのは

認識してないだけで持ってしまっています。


絵の上手い人は思い込みの形を最小限にとどめられているか、

認識した上で個性として違和感を消して絵柄に取り込んでいるのです。

ここら辺はもはや天性の才や、時代からくるセンスのお話。


しかし「思い込みの形」は認識さえすれば、その箇所は直せます。


これは上の方で書いた「一発書きはするな!」といった理由も

要約するとコレに当てはまります。



この現象に極力あわないためには「資料を見る」か「模写」が現実的です。

しかし「模写」はその描き手の「思い込みの形」もセットで自分に取り込んでしまうことを覚えておきましょう。


今の表現でもうお分かりかと思いますが、

「思い込みの形」とは「クセ」です。


なんでこんな言い回しをしたかというと、

クセはクセでも「思い込みの形」は「悪いクセ」を指します。

しかし「悪いクセ」と言っても曖昧表現なので


「思い込みで形を描こうとする悪いクセ」→「思い込みの形」とした次第です。


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色々伝えたいこと書いたら長くなってしまいました;


ここまで読んでいただき誠にありがとうございます!


次回は「憧れの人の真似をする」の部分を紹介します。

ここからは練習の方法ではなく心理的なものになってきます。


「憧れ」や「尊敬」とはたまに聞く言葉ですが

その気持ちを「行動にまで移せてる人」って少ない気がします。

その辺についても少し触れていこうと思います。


乞うご期待!


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